「空き缶を集めて売って、ユニフォーム代をいくら稼ぐつもりなんだ?」と、私。
「レギュラーメンバー用全部だから、10万円位らしいわよ!」と、ワイフ。
「そりゃ、無理だよ! 10万円分の空き缶を集めるなんて! 集めているあいだに卒業しちゃうよ!」と、私。
「でも、子どもたちは一生懸命に、朝と放課後に秋津のまち中の空き缶を拾って集めているのよ! やめて、とか、無理だわよとか、いえないじゃない!」と、ワイフ。
「そりゃ、そうだよなぁ」と、私も考えこんじゃいました。
ほかの親たちも、このあたりの事情は知っているとのこと。
夫婦してうれしくも考えこみながら、結局「せっかく一生懸命にやっているんだから、しばらく見守っていよう」「助け船が必要になったら、その時にはほかの親たちとも相談して考えよう」ということになりました。
親たちができること
さて、息子のビールのサービスは毎晩続きます。
息子のサービスのこんたんを知らない振りをするのもけっこう大変でした。
子どもたちが20日ほどかけて集めて学校に山ほど積んだ空き缶を、廃品業者の方にきていただいて売りました。
しかし、やはり全部で2000円ほどにしかなりませんでした。
子どもたちはそうとうに気落ちしたそうです。
息子はだまっていましたが、がっかりした様子は手に取るようにわかりました。
そこで、親たちの出番です。
集まって会議をしました。
その結果、このような方向を確認しました。
1.子どもたちのこれまでの自主性を尊重する。
2.その上で足りない分を、親子で10月の秋津まつりになんらかのお店を出して稼ぐ。
3.それでも足りなければ、その時は親が負担することを含めてあらためて考える。
4.その際、親の会が責任を持ち、男バス顧問の先生にはオブザーバーとして見ていてもらう。
この親の会とは、学校のクラブ活動のそれではなく、社会体育団体として上部団体に登録している男バスの親の会のことです。
試合や他校に出向いたりが休校日に多いことから、親や地域の人が代表になり責任も持つ会です。ほとんどの大人のメンバーは変わりませんが、先生への休日保障などの配慮のためにそうしています。