Wedge REPORT

2015年3月16日

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 シリコンバレーは次々にベンチャーが育つエリアとして世界中に知られている。起業家精神、失敗を許容する文化、資金調達環境など、シリコンバレーと日本では、様々な差異があるが、とりわけ日本に足りないのは、「大企業によるベンチャーの買収」である。

ベンチャーの「出口」が狭い日本

 ベンチャー企業のイグジット(出口)は、主にIPO(上場)と売却の2種類がある。アメリカでは既存企業による買収が盛んだ。

 2014年だけでも、Googleが温度調節器などのスマートホーム機器を手掛けるNestを32億ドルで、Facebookがバーチャルリアリティ用ヘッドマウントディスプレーメーカーのOculus VRを20億ドルで、Appleがヘッドフォンメーカーで音楽ストリーミングサービスも手掛けるBeatsを30億ドルで買収している。

 こうした数千億円単位の巨額資金が動く大型案件でなくとも、日常的にベンチャーが買収されている。

 大企業が積極的に買収を行い、ベンチャーの出口が増すことで、何が変わるのだろうか。IPOや売却に成功したベンチャーの人材は、再び起業を目指す人もいれば、投資家になる人もいる。2度目以降の起業は既にノウハウを持ち合わせているため、1度目より成功率が高いといわれている。

 再び起業せずとも、売却によって得た資金などをもとに、エンジェル投資家になり、ベンチャーに投資・育成する立場になれば、ベンチャーを取り巻く環境は向上する。

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