ツイッターもフェイスブックも、オワコン?
2014年12月、SNSのアクティブユーザー数を調査した記事が話題を呼んだ。12のSNSのうち、ツイッターは5位、フェイスブックは8位という結果に。写真をメインとした新興SNSの台頭などが、順位を落とした原因かと言われている。
「12のメジャーなSNSのアクティブ率を比較してみた」
http://lab.appa.pe/2014-12/sns-active-ranking.html
この調査がAndroid端末のみを対象としていることや、アクティブユーザーのカウント方法(たとえばゲームをするためにLINEアカウントを使ったら、それはLINEを使ったというカウントに入るのか、など)が明記されていないことから、精緻な情報とは言えないかもしれないが、いずれにせよフェイスブック・ツイッターがSNSの2強という時代ではなくなったことは事実と言えそうだ。
先述した写真中心のSNSだけでなく、「Vine」や「MixChannel(ミックスチャンネル)」といった動画投稿型SNSが、10代に爆発的な人気を誇っていることも無視できない。テキストコンテンツから動画・写真コンテンツに世の中の関心がシフトしてきていることは間違いないし、今後のSNSを取り巻く環境としては注目せざるをえないだろう。
大切なのは「フォロワーの熱量」
ツイッターは2011年3月11日の東日本大震災でもサーバーが落ちなかったことから「コミュニケーションツールの一つとして有効」と広く認識された。しかしユーザー数が伸びてもアクティブユーザーの割合はそこまで変わっていないのだとしたら、「フォロワー数が多い=影響力が大きい」という構図が成り立つことはない。「登録してフォローもしたけれど、ツイッターは1カ月に一度しか見ない」というユーザーばかりであったら、たとえ20万を超えるフォロワー数であっても、リアルタイムでツイートを見ている人数はたかが知れているからだ。
ツイッターで影響力を持つために大切なのは「フォロワーの熱量」である。いかに多くの人がツイートを見て、その後にアクションを起こしているかが鍵を握っている。実際にサザエbotの直近のツイートを見てみると、「リツイート数」と「お気に入り登録数」は二桁~三桁に留まるものが多い。22万人というフォロワー数から考えると、反応としては乏しい結果である。どれだけ多くのフォロワーを抱えていても、そのフォロワーたちが熱狂的なファンでない限りは、ツイートのクオリティが低ければリツイートやお気に入り登録にはつながらないことを証明している。また、オープン化されたことでツイートのクオリティを担保しづらくなってきていることが、さらにフォロワーの熱量を下げる可能性もある。