外部講師は企業の経営者を主に会社員や教育者、技術者、行政書士など様々な職業の方がいる。それぞれの立場からの意見はどれも興味深い。
こうした意見は実際に少年たちと接する機会があったからこそ出てくるのである。
本交流マッチのように多数の外部講師と少年たちが、直接交流する機会があればそれだけ理解者が増えるだろうし、より良い意見が出てくるに違いない。
さらに、今後の取り組みとして外部講師と法務教官が情報交換会を行うというのはどうだろう。法務教官は少年院の取り組みを伝え、外部講師は社会のニーズを伝える場とするのだ。
今まで閉ざされていただけに抵抗感もあるとは想像するが、少年院法が改正されたタイミングだからこそ新たなことに取り組めるのではないだろうか。
外部講師陣は交流マッチ以降の少年たちの反応や変化などについてもお聞きしたいと思っているはずだ。
政府は「世界一安全な国、日本」を復活させるには、刑務所や少年院を出た人が犯罪を繰り返さないようにすること、すなわち、再犯の防止が極めて重要であるとして、「再犯防止に向けた総合対策(http://www.moj.go.jp/hisho/seisakuhyouka/hisho04_00005.html)」をとっている。
その中には、少年の特性に応じた処遇を実施し、社会に開かれた施設運営の推進を図るとともに、再犯・再非行防止対策を推進するとも明記されている。(http://www.moj.go.jp/kyousei1/kyousei03_00019.html)
その一環として、こうした多数の外部講師が参画する様々なモデルを作り、各地の少年院で試みてはどうか。
個人的には、今回、外部講師陣に『ジャパンラグビートップリーグ』の選手やコーチが参加されたことが、このプロジェクトを大きく前進させてくれるものと期待している。
トップリーガーの横繋がりで、趣旨に賛同した他のチームが地元の少年院に働き掛け、こうした活動が全国に広がってくれれば良いと願っている。
もちろん、ラグビーにこだわっているわけではない。
責任者である小沼氏はこう語る。