昨年12月には同社への投資家の一人であるエリック・ジャクソン氏が「メイヤー氏はクリスマスパーティに700万ドルを浪費、28億ドルでのTumblr社買収などの無駄遣いを重ね経営を悪化させた」と退陣を要求した。昨年には多くの重役級社員がYAHOOを去り、今やメイヤー氏は「沈みかけた船の船長」とまで酷評されているのだ。
そこへ、バフェット氏の降臨だ。これはメイヤー氏に助け船を出したのか、あるいは相応の見返りが約束されたのか、はたまたバフェット氏が最も情報を発信し、投資を受けたい相手が中国であるためグーグルを使うことを控えたのか。
ともかくも4月30日のウェブキャストは「オマハの観光に影響する」とまで言われる一大事だ。スクリーンを通してよりも実物を見たい、とそれでもオマハに人々は集結するのか、例年よりも総会出席者は減るのか。そしてYAHOOはどれだけの視聴者を集め、広告収入を得るのか。
ウェブキャストのニュースが流れた日、YAHOOの株価は9%近く上昇した。投資の神様はこのままYAHOOに微笑みかけ続けるのだろうか。
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