機内での活動は意外な効用
さて、ビジネスマンにとって、ことほど左様に時間の有効活用は大切であるが、限られた時間の中で仕事、家庭、個人の時間を確保する必要がある。会社にいる間は忙殺されるのでゆっくりと考える時間はほとんどないに等しい。家庭に帰れば家族と共有する時間は大切にするべきだし友人との語らいの時間も大事にしたいものだ。
狭い機内も哲学空間(筆者撮影)
こうして考えてみると機内における自分だけの時間を有意義に利用しない手はない。なぜか発想が豊かになるので新しいビジネスの可能性をシミュレーションするのにも機内での活動は意外な効用がある。
人事や組織などの経営に関する問題を機内で考えてみるのも斬新なアイデアが出てくるので大切にしたいものだ。経営方針や経営哲学を深く考えるにはまとまった時間が取れないものである。その点、機内では邪魔が入らず特定のテーマを深掘りするのに格好の場所なのだ。
私の場合、常日頃から考えてきたことを機内で決断することは少なくはない。 普段の生活環境の中で重要な決断をする場合に主観的な見方が邪魔するので広い視野から客観性のある発想が出てこないケースが多々ある。簡単に言ってしまえば「岡目八目」のようなものなのだが、「機内思考のススメ」をビジネスマンや経営者には是非活用して貰いたい。人生は短いけれども何処に居ても常に考え続けることが大切であると思っている。
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