今回のパリのテロ事件は、「作」並びに「演出」ベルギーといわれている。はた迷惑だということで、ベルギーが批判を浴びていた矢先に、自国でも空港や地下鉄の爆破事件が起きてしまいやっと国や警察も本腰を入れたようだ。
ベルギーと官営八幡製鉄所のつながり
ブリュッセル・サンジェリ広場の小便小僧(iStock)
そもそも、太陽が出ないうちは、家宅捜索ができないという法律があり、隣り合う警察署の情報交換に数カ月かかるといわれる国だ。また、昨今ベルギー地区の新生児で一番多い名前は、モハメッドだそうだ。イスラム教徒がテロリストだという短絡した考えはないが、熱心なカトリックの国の首都でモハメッドが最も多い名前というのも何かを暗示しているとはいえる。
ベルギーは、二度の大戦ではドイツに対して直ちに降伏したため、当時世界有数の工業地帯を温存し、自国の繁栄の基礎を築いた国だ。また、欧州大陸ではじめて鉄道が走ったのはアントワープ・ブリュッセル間とされている。
英国の産業革命のあと、欧州大陸で最初に産業革命が起きたのは、ベルギーだ。平地なため人口密度が高く、狩猟が盛んで武器の生産国で、汎用性のある技術の蓄積があったこと。石炭が取れたため川べりに鉄鋼業ができた。それと同時進行で鉄道が敷設された。
ちなみにカラシニコフの前のベストセラー軍用銃のメーカーはベルギーであり、岩倉一行が明治初年に、レオポルド王にあったとき、鉄はいいぞ、でも海辺に作ったほうがなおいいといわれて、北九州の八幡にできた。