2024年4月20日(土)

家電口論

2016年4月23日

VSソフトバンクでんき

 ソフトバンクでんきで、「バリュープラン」が今回のシミュレーションではベストです。東電EPの電力量を多く使用する人は、600kWh以上の「プレミアム」ですから、少しユーザーの使い方によったプランになっています。ただし、基本料金は前述のスマート契約。アンペア数、kVA数は相関がありますが、kW数は完全に相関が取れません。ここでは、3kWhを用います。ちなみに、基本料金は60A:1684.8円に対し、3kWで1404円(432円/kW)です。

 いつもの条件下でのシミュレーションでは、東電EP「スタンダードS」の1万3207.8円に対し、ソフトバンクでんき「バリュープラン」は1万2514円。693.8円/月、8325.6円/年。差を出しているのは、お分かりの通り300〜400kWhの電気量料金の安さです。300kWhを割り込むと「損」を被るプランでもあります。

お勧めと価格差

 上のグラフは、契約を60A、もしくは3kWh、そして基本料金と電力量料金の和で算出した場合のグラフです。「燃料費調整額」と「再生可能エネルギー発電促進賦課金」は入っていないため、最終的な電気料金とは異なることは、ご承知ください。

 もっとも安いのは、中国電力のプランです。今、東京エリアで乗り換えるなら、お勧めのプランです。一見、「おー、これなら!」と思えるグラフかも知れません。が、最大に下げている中国電力でも、世帯平均の範囲で、12〜13%レベルの値下げです。しかもエリア限定です。今後増える単身世帯ですと、これより差が縮まります。

 某量販店Y社の言い方をすると、ポイント還元だけでも「10%は標準」です。そのようなご時世に、「これはいかなることか?」と思われる人も多いと思います。しかも最大大手の東京電力EPは、ほとんど電力価格が変わっていないのが実態です。

 「あれだけ「自由化」を大々的に発表してこれか!」、「オレは得にならないぞ!」などと、思われる人も多いと思います。

 次回は、「第2回 電気料金を紐解く」とし、自由化にも関わらずなせこのレベルの価格差なのか、参入会社は何を考えているのか、そして自分に合った選択とは何かを紐解いてみたいと思います。

  
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