「年中児の2学期からは“仲間と一緒”に行動をするということが、カリキュラムの中に入ってきます。ここで大切なことは“仲間と一緒”ということの意味をしっかり教えてやることです。幼児教育の世界では、集団活動とか共同的遊びといった言葉で表現されるのですが、ただ集まって同じことをするというだけでは“仲間と一緒”とは呼べません。むしろ子どもたちが極めて表面的な処世術だけを覚えておしまい、ということになりかねないのです」(天野園長)
“仲間と一緒”に行う活動とは、相手を深く知るための活動である。その本当の意味を体感するからこそ豊かな関係を築ける人間に育っていく。この揺るぎない信念のもとで、子どもたちの心は着実に成長を続けている。
※次回の更新は、1月14日(木)を予定しております。
風の谷幼稚園
園長・天野優子氏が、理想の幼児教育を実現するためにゼロから建設に乗り出す。様々な困難を乗り越え、1998年に神奈川県川崎市麻生区に開園。「人間が人間らしく、誇りを持って生きていく」ための教育を実践している。
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