したたか者の流儀

2016年7月17日

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 彼らすべてを未開人のテロリストだと思っていないだろうか。欧州が暗黒の時代に、ギリシャ・ローマの文物を大切に保管したのがアラブ世界だ。そもそもイスラム教もモハメッド当時は斬新で説得力があったから広まったのであろう。現代人は金の亡者で、夜になればアルコール依存だとすれば、モハメッドの教えもいまだに有効だともいえる。アラブ人とイスラム教が結び付いてテロリストという短絡はどこから来たのだろうか。

 一方、外国で人々を一皮むけば、日本人は神風特攻隊だとのイメージを持っているふしがある。現に世界中の言語のkamikazeは存在するようだ。フランス語ではカミカーズというが、日常語だ。はじめて聞いた時には意味がわからなかった。フランスの成人全員が知っている言葉と考えていいだろう。日本には既に神風もいないし、悲しいことに背景も事実も風化している。

アラブ人以外でもイスラム教徒は多い

 さらにアラビア語、アラブ文字、アラブ人、イスラム教は一致していないことを我らジャポニカはよく知らない。アラブ人の国以外でも、イスラム教徒は多い。旧ユーゴスラビアには、まだら模様でイスラム教徒が多数いる。アフリカ大陸は北アフリカのアラブ諸国以外でもイスラム教徒の黒人国家は多い。最近みまかったチャンピオン・ボクサーのモハメッド・アリはその流れをくんでいるのだろう。

 中国の名勝地、桂林に行ったとき寺の額がアラブ文字となっていた。アラビア文字を判読できる同行者に聞くと、唯一の予言者モハメッドと書いてあると言っていた。中国にいる数千万人単位のイスラム教徒は毛沢東時代どうしていたのか心配になる。タイの南部やフィリピンにも多数の回教徒がいる。マレーシア、インドネシア、ブルネイはイスラム教の国だ。特にインドネシアは二億人を超える人口で、イスラム教徒の国として世界最大だろう。パキスタンやバングラディッシュも人口は多い。

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