2006年ごろ、南米駐在のある日本大使がこんな発言をした。「ベネズエラのチャベス政権は中南米の貧困解消のモデル、希望の星になるかもしれない」。
ベネズエラのスラム街区、カラカスの風景(iStock)
予測は外れ、今やベネズエラは「遅れてきた社会主義」の夢もついえ、食料難が深刻化している。
同国の報道では飢えによる乳児や老人、動物園の動物の死などが散発的に伝えられる。ネット上には「日に数千人が栄養失調死」といったレポートもあり、これは誇張といえど、人口3300万人のうち数百万人が食料不足にあえいでいるのは事実だ。