2024年12月18日(水)

前向きに読み解く経済の裏側

2016年10月17日

インフレが来れば助かるかもしれないが、それなら別の投資をすべき

 貸家のオーナーにとって、インフレの可能性は希望です。インフレになって、人々の給料も家賃水準も倍になったとすれば、空室率が5割でも採算はとれるからです。何と言っても、建設費用は現在の物価水準ですし、借金をしたとしてもインフレで借金が増えるわけではありませんから。

 したがって、「私はインフレが来ると予想しているから、貸家の建設は合理的」と考える人もいるかも知れません。しかし、冷静に考えましょう。

 インフレが来ると予想しているなら、貸家よりもインフレに強い資産があるでしょうから、そちらに投資してはいかがですか?

 ちなみに筆者のお勧めは株とドルですが、リスク資産は嫌ですか? 貸家も立派なリスク資産ですが、そこは不問に付しましょう(笑)。そういう方には、物価連動国債をお勧めします。2017年2月から、小口販売も始まると聞いていますので、御検討下さい。

  
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