From LA

2017年1月12日

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 映画を見ない場合はどうするのか。インパネ部分のモニターはハンドモーションにより様々なプログラムを切り替えることができる。ナビゲーションの他、ウェブページ、メール、音楽、ニュース、そして情報など。情報は車の位置に応じて付近のスポットを自動的に選び出す。例えばゴルフコース、ホテル、レストラン、映画館など。それを指差す動作をすれば、詳細が音声によって流される。

 BMWはマイクロソフトのコルタナをアシスタントとして採用しており、マイクボタンを押して「付近のレストランを」と話しかけると、幾つかの候補が表示される。しかもそのレストランはAIがすでにチェックをしており、友人との食事の約束である8時に予約ができるところに限られている。レストランを選ぶと自動的に予約が完了する仕組みだ。

 今回のテストドライブの設定では、「弟が祖母へのプレゼントを買い忘れていた」というハプニングも用意されていた。それでも大丈夫。車のシステムはアマゾンプライムとも提携している。メニューからアマゾンを選び、祖母の好きなチョコレートを購入、ドライブの道筋に合わせてアマゾンからの配達場所が設定される。無事にアマゾンの配達員と合流し、プレゼントを受け取り、さらに目的地へと向かう。

生活の質をどう向上させるか

 このように、車の中から様々なことが出来る、自動運転はドライバーの生活の質をどのように向上させることができるのか、というのがBMWの提案なのである。

 もちろんこのコパイロットシステムはまだ完全自動化には対応しておらず、ドライバーが自分で運転する場合にも様々なアシストを提供する。ユニークなのはパネル上のナビゲーションだけではなく、ドライバーの真正面のフロントグラスにも簡単なナビゲーションが表示される点だろう。パネルを見るには顔を横向ける必要があるが、フロントグラスに表示されるナビは顔を正面に向けたまま見ることができる。しかも走っている場所の制限速度をシステムが熟知しており、少しでも超えると時速表示が赤くなって警告を発する。

 もう一点、今回のテストドライブのためにラスベガス市と協力して設置した「信号の時間表示機能」も便利なシステムだ。前方が青信号の場合、「あと何秒で赤に変わるか」赤の場合は「何秒待てば青に変わるか」がカウントダウンされる。

 時速80キロで走行する高速道路で完全にハンドルから両手を離し、横を向いておしゃべりする、というのは筆者にとっても初めての体験だった。しかし恐怖や不安を覚えることなく、非常にスムーズな走りを楽しむことができた。来年は一般道でも自動運転のテストドライブが提供されるのか、BMWの今後の進化が楽しみだ。

  
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