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2018/04/28 樋泉克夫
1862年、高杉晋作ら幕末の若者は幕府が派遣した千歳丸に乗り込み、激浪の玄界灘を渡って上海に向った。上海の街で高杉らは自分たちが書物で学んだ中国とは異なる“リアルな中国”に驚き、好奇心の赴くままに街を「徘徊」し、あるいは老若問わず文人や役…
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2018/04/21 樋泉克夫
中央アジアにおける一帯一路の現状を見ようと思い立ち、ウズベキスタンに向った。中国大陸をほぼ真西に向って横断することになる。
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2018/04/14 樋泉克夫
佐賀藩の支藩である小城藩出身の納富介次郎。二十歳前にして、上海に上陸した。そこでまず気になったのが、「なぜ、城門をイギリス、フランスの兵隊が守っているのか?」ということだった。
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児童書で読み解く習近平の頭の中(1)
2018/03/29 樋泉克夫当分の間、日本のみならず世界は、毛沢東思想によって育てられた世代の中国指導者と向き合わねばならない。であればこそ彼らが成長の過程で受けた教育を考察することは、今後の中国の進路を見定めるうえで必須の作業になるだろう。
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2018/03/22 樋泉克夫
昨秋の第19回中国共産党全国大会、そして今春の人民代表大会を経て習近平政権の「一強体制」はいよいよ鮮明になった。当初は「共産中国最弱の帝王」だったはずの習近平主席が江沢民、胡錦濤を飛び越えて毛沢東、鄧小平の域に達した背景には何があるのか。
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第4回
2016/12/31 樋泉克夫許可なく外国人と交渉すべからずなどという幕吏の上陸前の注意など守るわけがなかった。まさに文久2年の“なんでも見てやろう”である。
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第3回
2016/12/03 樋泉克夫幕末からから現在までの凡そ1世紀半。この間の対中交渉の歴史を概観するなら、幕吏が曝け出してしまった失態を笑っていられない。悲しいかな、これが現実の姿ではないか。
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第1回
2016/11/03 樋泉克夫幕吏なんぞは商人や長崎の地役人に任せっきりで、何も知らない。ヤツらは商人からの報告を鵜呑みにして記録するだけ。商人は通訳を仲間に引き入れ、通訳は何から何まで「外夷」に相談する。こちらの意図は、相手に全て読み切られてしまう。かくてイギリス人…
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