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児童書で読み解く習近平の頭の中(8)
2018/09/28 樋泉克夫巨大なプロパガンダ国家の中国では、共産党中央宣伝部によるメディアを総動員しての教育・洗脳・宣伝工作は一貫して続く。習近平世代も、そして次世代も、次々世代も、共産党独裁政権が続く限り止むことはないだろう。児童・青少年を標的とする出版物を読み…
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児童書で読み解く習近平の頭の中(7)
2018/09/04 樋泉克夫1966年8月18日、林彪、周恩来らを従え天安門楼上に立った毛沢東が全国から集まった100万余の紅衛兵を初めて接見したことで、天安門広場は興奮の坩堝と化した。この日を境にして、毛沢東を「百戦百勝」「絶対無謬」と神聖視した青少年向け印刷物―…
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2018/08/22 樋泉克夫
歴史教科書で扱われることなどなかった明治人による反知性主義的清国理解を振り返ることは、あるいは知性主義の“欠陥”を考えるうえでの手助けになるのではないか。
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児童書で読み解く習近平の頭の中(6)
2018/08/19 樋泉克夫毛沢東は最大最強の「暴力装置」である人民解放軍の指揮権を持つ林彪を仲間に引き入れる一方、純粋無垢であるがゆえに凶暴・無謀で過激な若者を唆し、彼らに政治的前衛であると同時に社会の道徳的前衛を担わせた。その手口とは。
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児童書で読み解く習近平の頭の中(5)
2018/08/08 樋泉克夫社会主義教育運動の3年余に出版された児童書を読んでみると、イデオロギー色が微塵も感じられないものと毛沢東思想万々歳のものとに大別できる。
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高杉晋作の上海体験を読み解く
2018/08/03 樋泉克夫千歳丸に乗り込んだ人物の中で最も興味深い人物と問われたら、やはり百人中百人が高杉晋作の名前を挙げるに違いない。高杉の残した記録は主に漢文で綴られている。高杉の思いを損なわないように努めながら、適宜、判り易く現代風に訳しておく。
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中牟田倉之助の上海体験を読み解く
2018/07/26 樋泉克夫イギリスは表面的には清朝のために太平天国の攻撃を防禦するなどといってはいるが、内々に太平天国側に高性能兵器を供与するだけでなく、秘かにキリスト教を布教している。ということは、じつは太平天国によって清朝を敗北させ、清国を奪い取ろうという魂胆…
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児童書で読み解く習近平の頭の中(4)
2018/07/12 樋泉克夫無邪気であるがゆえに喜々として冷血・残酷にもなりうる子供たちを洗脳し煽り操ってしまえば、こっちのモノ――この本から、こんな“仕掛け”が感じられるのだ。
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日比野輝寛の上海体験を読み解く(後篇)
2018/07/10 樋泉克夫日比野の上海滞在が長期に及び、あるいは多くの友人知己を得て、アジア蚕食の牙を磨ぐ「洋夷」に対抗すべく共同防衛戦略の構築に取り組んでいたとしたら、その後のアジアで欧米列強が野放図に振舞うことは、歴史に見られたほどには簡単ではなかったに違いな…
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日比野輝寛の上海体験を読み解く(前篇)
2018/07/08 樋泉克夫上海に入港したイギリス船から「日本伏見ニテ大ナル變アリ」との情報がもたらされる。「洋夷ノ鬼子」は、その情報をどうして入手したのだろうか。日本を遠く離れた上海に身を置いているから日比野は、「伏見ノ變」の真偽を確かめる手段を持たない。当然のよ…
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名倉予何人の『支那見聞録』を読み解く
2018/06/20 樋泉克夫最近では北海道における土地の「爆買い」が問題視され、我が国安全保障の上で大きな不安材料となっているが、すでに江戸末期から土地漁りが見られていた。
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名倉予何人の『海外日録』を読み解く
2018/06/16 樋泉克夫上海の地で実感したのだろうか。実戦で鍛えられ最新兵器を備えた西欧諸国軍には勝てない、と。やがて明治維新の偉業に向け尊皇攘夷から尊皇開国へ。日本はまさにコペルニクス的大転を遂げる。
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児童書で読み解く習近平の頭の中(2)
2018/06/06 樋泉克夫習近平国家主席を頂点とする現在の共産党政権中枢が幼少期を送った1950年代に出版された児童向け書籍から、当時の共産党政権が育て上げようとしていた“理想の小国民像”を考えてみたい。それというのも“三つ子の魂百までも”の譬えに示されるように、…
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2018/05/31 樋泉克夫
奇妙極まりない金王朝を誕生させた最大の要因が朝鮮戦争にあるからには、朝鮮戦争の一方の当事者である中国が絡まないかぎり、「不可逆的な非核化」はシンガポール会談への打ち上げ花火に終わってしまう可能性は大だ。
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峯潔の『航海日録』を読み解く(後篇)
2018/05/30 樋泉克夫国の防衛と治安を外国勢力に頼りきる清国に、「戦の沙汰もカネ次第」という現実を見せつけられた日本の若き侍は何を思ったか。
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峯潔の『航海日録』を読み解く(前篇)
2018/05/27 樋泉克夫1862年、太平天国軍が逼り緊張が高まる上海で、高杉晋作と五代友厚が交わした「密談」の中身とは?
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2018/05/19 樋泉克夫
日本から遠く離れた海外のどこかの町で、日本の週刊誌をコピーしてまで読んでいる日系人があるのかどうか。いやコピーしてまで読みたいほどの内容の週刊誌を、現在の日本は持っているかどうか。
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2018/05/04 樋泉克夫
中国にせよ北朝鮮にせよ、プロパガンダは得意中の得意であり、自家薬籠中のものだろう。しかも中国側の芸術団が平壌で金正恩夫妻を前にしての公演というからには、なんらの意図もなく演目が選定されるわけがない。なにか政治的意図があろうと考えるのが常識…
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