WEDGE REPORT

2017年7月18日

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軍事政権時代によく見られた政権称賛
しかし、当時は「強制」、今は「自発的」

 まだ軍事政権が続いていた80年代、韓国の大統領に対するマスコミの「ゴマすり」は国民の目には見苦しいものだった。すべてのテレビニュースは大統領の日課であり、その次に流れるニュースは令夫人の動静だった。当時は言論の自由がなく、政府の許可を得たニュースだけが報じられる時代だった。大統領の工場視察ニュースが海外の戦争勃発や大惨事より先にトップニュースで流れるのも当たり前。あまりにも露骨な政権へのゴマすりに、見ている側が恥ずかしくなる程だった。

 しかし、民主化が進み30年も経った今、過去のような政府の圧力や強要はない。むしろ、政権を辛辣に批判するニュースがヘッドラインを飾る時代だ。ところが、文政権が始まってから見られる異常な政権礼賛はまるで80年代に戻ったような錯覚を起こさせる。違う所があるとしたら、昔はほぼ強制的にそのような記事を書かざるを得なかったが、今はマスコミが自らこのような記事を量産しているという点だ。

 誰が見ても大統領の「過ち」にしか見えない行為を「礼賛」するマスコミなら、そのマスコミが伝える大統領の姿が「本当の姿」なのか、それとも「作られた姿」なのか一度くらいは疑ってみる必要があるのではないだろうか。

 韓国マスコミが声をそろえて「成功」と評価した文大統領の訪米。それは海外の人たちから見ても本当に成功だったのだろうか?もしかしたら韓国マスコミの目にだけそう映っていたのではないだろうか。

  
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