2024年12月26日(木)

仕事の失敗を実力に変えるメンタルトレーニング講座

2017年8月18日

 ④ゴミ箱にゴミをポーンと投げているイメージを作ってみてください。きれいな曲線を描いてゴミ箱に吸い込まれていくイメージです。3回やってみましょう。
 ⑤この文章を読み終わった後にすべきことをイメージしてみましょう。それは簡単にすぐできることや、自分自身で主体的に決定や選択ができる行動にしてください。

 以上5つを実行したあなたは、集中力が高まった状態にいるはずです。仕事が錯綜している時や停滞気味の時は、この方法で集中力を取り戻してください。右往左往して、しなくていいことに手を出すのはやめましょう。

能動的な集中力を高める

 さらにお伝えしたいのは、集中力には受動的集中と能動的集中があることです。

●受動的集中=集中させられている受け身の状態。切れやすく、散漫になりやすい。
●能動的集中=自分から集中している能動的な集中。好きなこと、興味が高まっている時の集中。

 受動的な集中が高まっている時は、やらされている状態なので、ほかのことに集中のスポットライトが向きやすくなってしまいます。一方、能動的な集中力が高まっている時は、自然にやるべきことに集中できます。大切なのはもちろん、能動的な集中力をいかにして高めるかです。

 能動的な集中力を高めるには、前述のように今すべきこと(もちろん1つのことです)を自分自身で確認する必要があります。

 能動的な集中力が高まっている時は「興味・関心・期待・好意」が高まった状態です。そうした状態をキープするには、興味や関心がわくこと、たとえば本屋さんに行って興味のある本を探す、知りたかったことをネットで検索してみるなど、積極的に行動することで、理想的な集中を維持することができます。また、受動的な集中の状態にある時に、あえてこうした行動をとることで能動的な集中へと切り替えることも可能です。

 次回は世界の一流スポーツ選手が実践する集中力の高め方をご紹介します。

(編集・鮎川京子)

  
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