中国人観光客はいま

2017年10月19日

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中島恵 (なかじま・けい)

ジャーナリスト

1967年山梨県生まれ。新聞記者を経てフリージャーナリスト。主な著書に『中国人エリートは日本人をこう見る』『中国人の誤解 日本人の誤解』(ともに日本経済新聞出版社)、『爆買い後、彼らはどこに向かうのか?』(プレジデント社)、『なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか?』『中国人エリートは日本をめざす』(ともに中央公論新社)、『なぜ中国人は財布を持たないのか』(日本経済新聞出版社)、『中国人富裕層はなぜ「日本の老舗」が好きなのか』(プレジデント社)『日本の「中国人」社会』(日本経済新聞出版社)などがある。

 中国政府は16年4月に越境ECに関する税制度改革を行いました。海外商品を国内で買う場合の関税は通常30~50%かかりますが、越境ECの場合、2000元以下であれば、税金はほとんどの場合11.9%(1人年間2万元まで)です。この制度は当初、17年末までの予定でしたが、18年末までに延長されました。このように、海外の商品でありながら、税金の優遇があることも利用者にとって魅力的だと思います。

――配送にはどのくらい時間がかかるのでしょうか?

郭氏:日本からの直送と中国の保税倉庫からの配送の2つがあります。日本からの配送は3日~1週間程度かかります。保税倉庫からの配送ですと最短で翌日、長くても3日程度で届きます。配送先は、自宅はもちろん、中国の場合、勤務先に送付するケースも少なくありません。配送ステーションでのピックアップや、指定の場所への配送もあります。

JD.com京東の配達員

――利用者の年齢層や利用状況を教えてください。

郭氏:多いのは北京、上海、広州などの沿海部や、内陸部の四川省で、利用者の60%が女性、20~30代が中心です。特徴的なのは比較的学歴が高く、海外の情報やトレンドに敏感な女性が多いという点でしょう。利用者の80%はスマホを使って購入しています。弊社はテンセント社のウィーチャットと提携しており、ウィーチャットの中のアプリを介して購入している人も多いです。サイトを利用していくうちに、その人の好みに合った情報が次々と流れてくるような仕組みになっていますので、またリピートして購入する人が増えています。

――日本企業でも自社の商品を御社で扱ってほしい、という希望があると思います。

郭氏:はい。私たちも今まで以上に日本でよい商品を発掘したい、と思っており、本格的に日本市場での営業活動に乗り出しました。出店条件は一定ではありませんが、「日本館」のラインナップをもっと充実させていきたいと思っています。売れ筋は先ほどもお伝えしたように、ベビー関連や日用品、雑貨が中心ですが、最近は「無印良品」や「フランフラン」のようなシンプルで飽きのこないインテリア系の商品も人気があります。取り扱えない商品というのは、輸入規制のあるごく一部の商品(タバコ、1都9県の食料品など)を除いてほとんどありません。ワインも取り扱えるようになりました。

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