赤坂英一の野球丸

2018年1月17日

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 そうした〝猛練習至上主義〟から脱却し、合理的なトレーニングやコンディショニング方法を導入して強くなったのが、現在の広島カープである。2度指揮を執った山本浩二・元監督によると、「最初に監督をやったとき(1989~93年)は猛練習をやったけど、2度目(2001~05年)はもうそうはいかんかった。トレーニングや体調管理に関しては、球団が専門のスタッフを雇うから、わしらも彼らの言うことを聞くようにと言われた」と言う。

「猛練習が一番」から「ケガ防止が第一」

 ときには昔気質のコーチが今時のスタッフと衝突することもあったが、「猛練習が一番」から「ケガ防止が第一」へ変わった方向転換が、いまの強いカープをつくったのだ。

 先日、巨人の自主トレを取材に行ったら、ドラフト1位の鍬原拓也(中央大)が「上半身コンディション不良」のため、慎重に調整していた。肩か肘がまだ万全な状態ではないらしく、現在はネットスローでしっかり筋肉をつけている段階。「投げようと思えば投げられる」と本人は言っているが、トレーナーが「焦らずじっくり仕上げればいい」とブレーキをかけているところだという。2月初旬はキャンプも参加せず、東京都稲城市のジャイアンツ球場で練習を続ける予定だそうだ。

 しばらくは無理をせず、ケガをしない身体作りに励んでほしい。いまは1年目からの出遅れを批判されても、近い将来一軍の戦力になって活躍すれば、笑って振り返られるネタになるのだから。

  
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