現在の弁当のパッケージには横浜港のシルエットが描かれている。その劇的に変わった景色を眺めながらお弁当を広げた。そして、何故、定番となったかと考えたのだが、食べていて腑に落ちた。
味の黄金比のようなツボがあり、そこを定番は押さえているようにも思われたのだが、それ以前に、私たちは崎陽軒のシウマイで「シューマイ」を知ったのではないか。それを、食べ続けているのだ。味の基準なのだ。もとより、食品としての完成度が高かったから、食べ続けても来たのだろうし、定番となったのだろうが。
定番であるのはある意味、当たり前ではないか。母親の味噌汁のようなものか。
うん? 機械が作っても、愛おしい、けなげと感情移入してしまうのもそのせい?
■崎陽軒 横浜工場
東海道新幹線新横浜駅からバスで港北インター下車、徒歩すぐ
神奈川県横浜市都筑区川向町675-1 ☎045(472)5890
見学実施日時/水曜~土曜の①10時30分からと②13時からの1日2回(要予約)
定休日/月末、年末年始
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