今回は昼間なので、「家に帰った時」を想定したプレゼンでした。実は、人が定型的な動作をする時が日に4回あります。具体的にいうと、朝起きた時、外出時、帰宅時、寝る時です。それが一言ですむわけです。「定型アクション」は結構使える機能なのです。
「TATERU kit」は、この内、「セントラル コントローラー」「ネーチャー センサー リモートコントローラー」「スマートロック」「ドアフォン」「スマートライト」(商品名:SMART LIGHT。4万7000円/室(税抜))「タグセキュリティー」(商品名:TAG SECURITY。7000円(税抜))のセットで、入居時には設定済の「鍵」「照明」「タグセキュリティー」、それに部屋に取り付けてある「エアコン」が、Amazon Echo、セントラル コントローラー、アプリで使えることになります。
家電接続は「赤外線」
「TATERU kit」がかなり汎用的なのは、Wi-Fiを持っていない家電がつながるからです。今、新しいエアコン等は、後でWi-Fiキットを付けられる工夫がされています。ただこのキット安くはありません。そう家電に組み込むと、値上がりするのです。単身世帯も含め、各世帯には、30種類に近い家電があります。うち、リモコンが使われている家電は10種類以上。照明、エアコン、テレビ以外にも、空気清浄機、扇風機、オーディオを含め、多くのモノにリモコンが装着されています。
このリモコンと同波長の赤外線を、ネイチャー センサー リモコンが出すわけです。このため昔の家電でも、パナソニックでも、日立でも、三菱でも、海外のLGでも、ハイアールでも、接続できるわけです。(赤外線と言っても採用波長によっては、必ずしも対応できるわけではありません。)
ただしテレビなど、自前の家電は、自分で「TATERU kit」に登録する必要があります。登録代行サービスはしていませんが、チャットで、何をどうすれば、登録できるかを教えてもらえるので、自分で簡単に拡張していくことができます。
第一段階スマートホームサービスのお代は?
担当者の話によると、「TATERU kit」を導入したアパートは、同じエリアの同レベルのアパートより3000〜5000円高で借り手が付くそうです。となると、第一弾のIoTサービスの価格は3000〜5000円/月と考えても差し支えないと思います。
単純に加算して17万5000円。あと、これに標準装備のAmazon Echoの代金が加わります。3〜5年で元手がとれるイメージです。となると、3000〜5000円/月のサービス代金は妥当と言えると思います。
楽に使える他、宅配サービスにも役に立ちますし、自分で家電を付け加えていき、自分に合うようにカスタマイズすることもできます。人によっては、とても安く感じる人もいると思います。
スマートホームは、かなりのところまで自動化、我々の負担を減してくれますが、留意すべき家電もあります。それは熱を扱う家電です。IHクッキングヒーター、そして給湯器などです。すこぶる単純な言い方をすると、「火事」を避けるということです。