2024年4月15日(月)

ビジネスパーソンのための「無理なく実践!食育講座」

2018年9月4日

ある調査によると、約6割の消費者がいわゆる“健康食品”を利用している。しかも、消費者の約4人に1人(!)が「ほぼ毎日利用している」のだという。その実態は、比較的高齢者が多いのだが、毎日の食生活に不安を感じているビジネスパーソンの中にも、健康食品を利用している人は多いのではないだろうか。「健康食品で不健康になってしまう」ことのないように“正しい付き合い方”を身につけておこう。

(Kwangmoozaa/iStock/Getty Images Plus)

私たちが食べている物はすべて「健康食品」

地球上にヒトという生物が出現した当時、体が大きくはなく、走る速度も速くはなく、力も強くはなく、大きな牙も鋭い歯も持ち合わせてはいないヒトは、「食べ物」を手に入れるのがさぞかし大変だったはずだ。
そのためヒトは、地球上のあらゆる物(基本的には他の生物)を口にしてきたに違いない。

中には毒のあるものもあっただろうから、食べて死んだヒトも少なくはなかったろう。
死には至らなくとも、健康を害したケースは枚挙にいとまがないはずだ。
あらゆる物を“口にしてきた”経験から、ヒトには「健康にいい物」だけを食べる知恵がついた。
私たちはその「健康にいい物」を、いま「食品」として認識している。

なので、「食品」はすべて健康にいい物ばかりである(食べすぎたり偏食しすぎたりさえしなければ・・・・)。
言い方を変えれば、私たちが食べている物はすべて健康食品である。

“個別”に“ヒト研究”が行われ“認可”されるのがトクホ

日本人の疾病構造が変わり、健康と寿命が食習慣によって左右されることが明らかになったころから、「食べ物と健康との関係」が特別にクローズアップされるようになった。
科学が進むにつれて、食品への興味は、食品に含まれる栄養素への関心へと移っていった。
最初に着目されたのはビタミンとミネラル。

ビタミンとミネラルを“一定量以上・一定量以下”含む食品を「栄養機能食品」と指定し、主として病院などで(あるいは専門家の指導の下に)使用されるようになった。
ビタミンとミネラルに関しては、栄養素としての研究がかなり明らかになっているので、一定量を含んでさえいれば(人体実験などをしなくとも、また、厚生労働省への届け出や認可がなくとも)「栄養機能食品」であることを表示できる。
これを規格基準型健康食品と呼んでいる。

ビタミンとミネラル以外の栄養成分に関しては(それほど研究が確立してはないために)“栄養成分を一定量含んでいるだけ”で「健康にいい」ということを表示することはできない。
特定の食品(商品)を用いて、人間を対象にした研究(ヒト研究)を行ない、その効果が厚生労働省に認められなければならない。
これをクリアした食品(商品)が「特定保健用食品(いわゆるトクホ)」だ。

つまりトクホは、その効き目が(対象が限定されてはいるが=後述)それぞれの食品(商品)ごとに「個別に確認」されてある(それを厚生労働省が認めている)。


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