立花聡の「世界ビジネス見聞録」

2018年12月24日

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立花 聡 (たちばな・さとし)

エリス・コンサルティング代表・法学博士

1964年生まれ。早稲田大学理工学部卒。LIXIL(当時トステム)東京本社勤務を経て、英ロイター通信社に入社。1994年から6年間、ロイター中国・東アジア日系市場統括マネージャーとして、上海と香港に駐在。2000年ロイター退職後、エリス・コンサルティングを創設、代表兼首席コンサルタントを務め、現在に至る。法学博士、経営学修士(MBA)。早稲田大学トランスナショナルHRM研究所招聘研究員。

 

北極圏の美食

 グリーンランドは、世界最大の島として美食の宝庫である。その筆頭にあがるのが、ズワイガニ。現地では、雪や氷の極寒海域に生息している故に「Snow Crab」という英名が使われている。まさにその通りだ。

 漁獲後船上で瞬間冷凍して船凍品として日本にも輸出しているが、やはり現地で水揚げしてレストランへ直送するものに勝てるものはない。身の甘み(極甘)と、ほどよく繊維を感じる食感がたまらない。持参した醤油とわさびだが、醤油は無用でわさびを少しだけつけていただく。

グリーンランドで食べるズワイガニ(写真:筆者提供)

 ただ不満がある。日本では片方の肩と脚をまとめた半身で販売されることが多いが、グリーンランド現地の場合、脚だけが供されており、甲羅どころか身がついてこないのだ。残念だ。さらに贅沢を言わせてもらうと、旨味や香りを強化する炭火焼のものも出してほしかった。

 魚の部では、なんといっても、オヒョウだ。形状や生態はカレイに似ていて、1mを超える巨大カレイといったところだが、体が大きくても決して大味ではない。ソース仕立てもいいが、これも贅沢を言ってしまえば、刺身や煮付、あるいは唐揚が食べたい。

ソース仕立てのオヒョウ(写真:筆者提供)

 肉の部だと、ラム肉はアイスランド同様、申し分なし。肉質は柔らかくて臭みがまったくない。肉汁がしっかりソースに溶け込んでいるので、パンにソースをたっぷりつけて食べるのが最高。さらに、グリーンランド産のジャコウウシも素晴らしい。ただ焼き加減はレアと注文したのに、出てきたのはミディアムに近いミディアムレアだったのが残念。ブルーレアで注文すればよかったと後悔した。と、いろいろ贅沢な文句も言っているが、グリーンランドの美食三昧には大満足。

 私の場合、食べることが好きで、旅に出る前に事前調査で食べたい食材や料理をリストアップするようにしている。今回、北極圏のグリーンランドでの食リストに上がっている食材品目は、以下の通りである――。

 ズワイガニ、ジャコウウシ、オヒョウ、トナカイ、北極野ウサギ、ライチョウ、オオカミウオ(狼魚)、ウニ、レッドフィッシュと並んでいる。

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