家電口論

2019年3月30日

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多賀一晃 (たが・かずあき)

生活家電.com主宰

スマート家電グランプリ審査員。主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。また米・食味鑑定士の資格を有する。水、米、パン、珈琲、お茶の味に厳しい。

何が変わるのか?

 こうまでして付けたいRFID。「偽物防止」「温度履歴」「一括管理」など、いろいろと便利なことがありそうですが、まだまだ、これだけではありません。今考えられているサービスをご紹介しましょう。

 現在、店でも、居酒屋でも、ちゃんとしたところは日本酒を常温棚に並べません。基本保管は専用冷蔵庫の中です。その冷蔵庫が「RFID」と「IoT」に対応していると、中に何本あるのかが丸わかり。しかもデーターはネットに上がります。SNSなどで告知すると、お客は「あの居酒屋に行けば、飲みたかったあのお酒が飲める!」となりますし、酒屋なら「買える!」となります。今までなら、いつもの店に「なかったら代用品で我慢!」だったのが大きく変わります。また店の方も新規顧客確保となります。双方プラスです。

AQUA製日本酒用業務用冷蔵庫試作品
同 扉に設けられたディスプレイ。中身が表示されている

 同じことを、店でなく「街ぐるみ」で行うと、一種のタウンガイド。町興しツールとしても使えます。

 しかも情報は、消費情報も含めダイレクトに蔵元へ行きます。我が子のようなお酒を飲んでもらえるのも嬉しいですし、次の注文のアクションも取りやすくなります。一方、卸していないところに、自分ところのお酒があるという情報に対しては「偽物疑惑」となります。RFIDは履歴が分かるため、誰が、どのようにしたために、こうなったのかが分かります。流通もどんどん浄化されていきます。

 また、お酒だけでなくRFIDが全商品に付けられると、自宅の冷蔵庫も一気にスマート冷蔵庫となります。何が入っているのかが丸わかりです。当然、スマホにリストアップされますから、買い物時大変便利です。RFIDが採用されていない冷蔵庫は、リストを作るにも逐一、自分でデーターをインプットする必要があり、メーカーが言う良さがほとんど享受できない状態です。

 面白さはまだ続きます。RFID情報からお酒の癖、ポジショニングが分かりますし、そのお酒に合う料理などの情報ももらえます。また蔵元が何にこだわって造ったのかも分かります。「蔵元日記」など、その時の蔵元の状況をユーモラスに語った情報も入っているかも知れません。

 今回提示されたサービスはこんな感じですが、思いつく度にサービスは増えます。

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