2024年4月19日(金)

山師の手帳~“いちびり”が日本を救う~

2012年1月1日

 鉱山屋の世界には2種類のタイプが居る。マイニングエンジニア(採鉱屋)はその鉱石に「お宝」が入っているかどうかを血眼になって観察するタイプである。ジオロジスト(地質屋)は鉱石の持つ美しさや不思議さに心を奪われルーペを覗き込むタイプだ。前者は一攫千金を夢見るが、後者は純粋な科学者である。別の見方をすると前者は左脳系タイプで後者は右脳系の発想の持ち主である。そこにいくとタラさんは両面を併せ持つ幸運の女神にも見えてくる。

 日本の資源開発はどちらかと言えば左脳系が多くて鉱山経営者として経済合理性ばかりを追求するからロマンが不足しているように感じる。これからの日本の資源戦略では日本人自らが資源を発見し、日本人として世界に貢献できる資源経営者を輩出できる存在になりたいものだ。

◆WEDGE2012年1月号より


 




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