World Energy Watch

2019年10月5日

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温暖化対策に逆行する大型SUV

 9月6日夜7時ドイツ、ベルリンで42歳の男性が運転するポルシェのSUVマカンが歩道に突っ込み3歳児、60歳代女性、20歳代男性2人の歩行者4人が死亡、3人が重傷を負う事故が起こった。運転手を含む車に同乗していた3名も病院に運ばれたが軽症だった。運転手は緊急医療を受けた状態で運転しており、その影響があったかもしれないと警察は発表している。

 ベルリン中心部の区長はSUVを街中から締め出すとし、「SUVのように武装した車は街中には存在すべきではない。気候を殺し、事故がないとしても脅威であるし、ちょっとしたミスが重大な事故を引き起こす」とインタビューに答えている。グリーンピースはSUVはボンネットの高さゆえに事故時歩行者が重傷を負うリスクがセダンタイプの車より50%高いと主張し、3時間にわたりSUVの通行を妨害する行動を取った。

 事故に加え、温暖化対策でもSUVが槍玉に上がるのは、車両重量故にCO2排出量が多いためだ。カタログ値として公表されている燃費から主なSUVのCO2排出量を計算し車両重量と比較すると図1の通りとなり、セダンとの比較では相対的にCO2排出量は多く、EUが目標とする2021年の排出量、車体重量1390kgに対し走行1km当たりCO2、95gをまだかなり上回っている。目標値の達成は、各社が販売する全車両の平均排出量によることになるので、SUVの排出量が大きい場合には排出量の少ない車両を販売することにより目標値を達成することになる。

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