2023年2月6日(月)

World Energy Watch

2019年10月5日

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山本隆三 (やまもと・りゅうぞう)

常葉大学名誉教授

NPO法人国際環境経済研究所所長。住友商事地球環境部長などを経て現職。経済産業省産業構造審議会臨時委員などを歴任。著書に『電力不足が招く成長の限界』(エネルギーフォーラム社)など多数。

売れるSUV

 ドイツでは逆風が強まるSUVだが、世界中で売れ行きは好調だ。2010年代前半からSUVの販売台数は多くの地域で増加した。自動車産業に関する分析を行っている企業JATOによると、2018年の上位54市場における新車販売台数は8600万台、そのうちSUVは前年比7%増の3000万台、シェアは2017年の33.8%からさらに伸び36.4%に達している。2014年のSUVの販売台数は1670万台、シェアは22.4%だった。世界全域でSUVの販売は好調だが、特に米国での販売数量増が目立っている。

 今年6月の米国の自動車販売実績を見ると、乗用車が45万3250台、前年同月比1.3%減、SUVとピックアップトラックが119万6419台、前年比16.4%増だった。SUVとピックアップトラックの比率は73%に達している。2012年から2018年までの乗用車とSUV・ピックアップトラックの販売台数推移は図‐2の通りだ。SUV・ピックアップトラックの販売台数は2012年708万台だったが、毎年増加し2018年には1179万台に達している。

 日本でもSUVの販売台数は伸びている。2012年に初めて20万台を超えた国産SUVの販売台数は、2018年度47万7000台に達した。欧州でもSUVは好調だ。今年3月EUでの新車販売台数は約172万台だった。うち、SUVは約65万台、シェアは36.8%、前年同月のシェアは33.8%だった。販売が伸びているのは小型のSUVとされ、大型車の売れ行きは鈍化したと報道されている。

 温暖化対策のためにはSUVからのCO2排出量を抑制する必要があるが、そんななかで電気自動車(EV)の販売台数が欧州では急激に増加し始めた。ただ、中国と米国ではEV販売台数は伸び悩んでいる。


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