定年バックパッカー海外放浪記

2019年10月13日

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(2018.9.13~10.9 27days 総費用62万円〈航空券含む〉

オーストリアの美人獣医と日本のダ・ビンチ

 

 9月22日。キリマンジャロ登山からモシの町に戻りゲストハウスに投宿。このゲストハウスの屋上テラスからは夕陽に輝くキリマンジャロが一望できる。

 1週間ぶりでシャワーを浴びて、おじさん三人組はご機嫌で屋上テラスでビールを飲んだ。少し離れたテーブルで素敵な欧米女子が一人で夕景色を眺めていた。声を掛けたら「一緒にビールを飲みましょう」とおじさん三人組にジョイン。

 マルチナはオーストリアのザルツブルグ近郊の獣医(veterinarian)で26歳。都会暮らしが苦手で田舎暮らしが性に合っているという。希望して南アで獣医のインターンを経験。アフリカの大自然はマルチナの憧れのようだ。アフリカの野生動物の保護に関わるような仕事をするのが将来の夢という。マルチナの言葉は映画『野生のエルザ』を彷彿させた。

 彼女は繊細な芸術的感性を持っており、名古屋の鉄人N氏が自分で描いた油絵の写真を携帯電話の画面で見せたら一枚一枚子細に鑑賞。独創的で深い精神性があって過去に見たことがない世界観を表していると絶賛。

 最後に感激して「あなたは現代のレオナルド・ダ・ビンチです」とN氏の手を握り締めた。

日本のダビンチとマルチナ嬢のハッピータイム

サファリツアーの契約交渉は延々と

 キリマンジャロ登頂後は数日休息してからサファリ―ツアーを計画していた。モシの町で2日間延べ10軒の代理店をグルグルまわって契約交渉。

 最終的にタランギーレ国立公園、セレンゲッティ国立公園、ンゴロンゴロ保全地域を4泊5日で周遊し、他の客とジープの相乗りOKという条件でベストの代理店を選定。

 宿泊はテント又はバンガローでガイドとコックが同行して三食提供。費用は一人当たり1058ドル(ガイド兼ドライバーとコックのチップ含む)。動物保護区の入場料が高いので逆算すると1058ドルはかなりギリギリの水準と推測した。

相乗り客は派手なフランス女子と大人しいメキシカンボーイ

 9月26日。サファリツアー初日 ドライバー兼ガイドはニクソンと名乗る中年、コックはチーナといい30歳前後。チーナの祖母が中国系なのでニックネームがチーナ(China)となったとか。

 相乗り客はアラサーの大柄で派手な印象のフランス女子メラニーと小柄で地味で大人しそうなメキシコ青年ルイス(24歳)のカップルだった。そしてソフィーという若い現地人女子がボランティア(無給)のアシスタント・ガイドとして同乗。

ジープのボンネットでポーズをとるメラニー嬢

 メラニーはパリの世界的に有名な化粧品会社の企画部門に勤務、ルイスは元軽量級のボクシング選手で現在はトレーナーとしてジムで働いている。

 まったく不釣り合いのメラニーとルイスの二人がなぜ一緒に旅をしているのか最後まで理解できなかった。

サファリにおける中国人ツアーとトヨタ車の席捲

ライオンの群れに集まった観光ジープ

 サファリツアーでは野生動物が群れている場所に多数の観光ジープも集まってくる。やはり目につくのは中国人観光客を乗せたジープである。車体に漢字で○○旅行社とか書かれているジープが団体客を満載して何台も連なって走っている。

 サファリの観光ジープをよく見ると全てトヨタのランドクルーザーである。シェア100%だ。不思議に思って何人かのガイドに聞いたところ、数十年前は元宗主国英国のレンジローバー(ランドローバー)が大半だったという。

 ところが中古のランドクルーザーが日本から輸入されるようになってから「値段が安くて故障しない」と評判になり、レンジローバーなど他の車種を駆逐。現在では中古ランドクルーザーをロングディーに改造したり、座席の上に立って動物を見られるように天井を開閉式屋根に改装する専用工場もあり、さらに動物保護区の近くに専用スペアパーツセンターもあるという。

 ちなみに町を走っているタクシーやマイクロバスも圧倒的に日本から出荷された中古トヨタ車が多い。

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