2024年6月18日(火)

オトナの教養 週末の一冊

2019年11月29日

「出島作戦とはなにか?」

 最後に、五十嵐さんはこれから戦うビジネスパーソンたちにメッセージを送る。Volatility(変動制)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)、現在はこの「VUCA」の時代にあるといえる。この時代を生き抜くためには、これまでとは違う視点で、新しいビジネスモデルを構築する必要がある。だからこそ、イノベーションが求められるのだ。

 イノベーションのために、五十嵐さんは、3つの要件をあげる。

 「出島作戦」

 「非主流を恐れるな」

 「飛び出す」

 かつて江戸時代には長崎の「出島」が、外国に開かれた唯一の窓口であり、当時も、坂本龍馬をはじめとして、新しい時代を求めた若者は長崎に向かったように、世界の潮流、最先端で何が起きているのか知るためには、現代であっても世界に開かれた「出島」に出ていくしかない。

 日本人「非主流」を嫌う傾向があるが、主流ばかりになって多様性がなくなったのが日本である。傍流にいる人は、それにこそ自信を持つべきであるし、マネジメント層は、傍流にいる人こそチャンスを与えるべきだ。

 そして、「飛び出す」。これは、まさに自分で自分の殻を破ることにほかならない。

 「それでは、会社を飛び出すでもいいし、海外に飛び出すでも、いいんです。ただ、単純に『仕事が嫌だから辞める』のではなく、枯れかかった幹なら、飛び出せばいい。自分の可能性をそんなことで潰す必要はありません。新しいことにチャレンジするために、外の世界に飛び出してほしい。これが私のメッセージです」

  
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