「プーチンは実は、以前よりも人気が高まっているんだ。それはまだ、インターネットに慣れ親しんでおらず、国営テレビを見ている人たちの間で。インターネットは真実を知る唯一の情報源なんだ。ロシアには多くの災難や不幸がある。だからここにみんな自発的に来ている。この災難や不幸を正したいと思っている。私は、彼らと一緒に行動を共にするよ」
iPhoneを巧みに使い、「LiveJournal」でブログを書く人々はまだ15%にしか満たない。そして、それはモスクワやサンクトペテルブルクなどの大都市に集中している。「母なる大地」で暮らす、その他の広大な地方に住む人々は、国営テレビで、プーチン報道に今も毎日、触れている。
しかし、20世紀に起こったロシア革命、ソ連邦崩壊はモスクワの一部の人々が動き、政権を転覆させる発火点となったことを忘れてはならない。
抗議デモで、人々が掲げていた「僭称者をクレムリンから一掃せよ」との横断幕。再び、激動が起こるかどうかは、今後6年間のプーチン政権がネット世代にどう対処し、真の民主改革を成し遂げるかどうか如何にかかっているといっても過言ではない。
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