2024年11月25日(月)

From LA

2020年3月19日

銃砲店には長蛇の列

 そして不確定要素の最大のものであるウィルス騒動。米国ではニューヨークとカリフォルニアで自宅隔離を要請しており、特にロサンゼルスの南のオレンジ郡では仕事を含めた社会活動を一切禁止し、住民に自宅から出ないよう要請している。このような状態が長引けば失業者は増え、中小企業の倒産も歴史的な数に上るだろう。暴動を警戒してか、銃砲店には長蛇の列が出来、人々が銃を買い求めている。

 トランプ政権では国民全てに1500ドル程度の一時金を支給する案も検討されているというが、この程度では焼け石に水であり、社会情勢は不安定になる一方だ。この大乱世を乗り切ることができるリーダーシップを持つのは誰か。

 かつて日本で平時、乱世、大乱世の総理大臣、という名言を吐いた政治家がいたが、これを今の米国に当てはめると平時のバイデン、乱世のトランプ、大乱世のサンダースではないだろうか。米国だけではなく世界が大恐慌に見舞われる可能性がある現在、米国にとっては歪んだ社会制度を根本から見直すチャンスでもある。抜本的な改革が行える政治家としてサンダース氏が浮上しても決して不思議ではない。

  
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