2024年11月22日(金)

田部康喜のTV読本

2012年7月4日

NHK「クローズアップ現代」の隙

 誤解のないようにしていただきたい。「BSフジLIVE プライムニュース」をくさしているのではない。テレビニュースの内容が十分伝えられない点を補おうという番組の意図は讃えつつも、やりようがあるのではないか。

 トーク・ショーのキャスターは、ソクラテスのいうところの「無知の知」が必要だと思う。生半可な知識をひけらかすと、ゲストの知恵を引き出せない。

 もちろん、キャスターはその日取り上げるテーマについて、資料は十分に読んでおかなければならない。新聞や雑誌の記事ばかりではなく、できればゲストの著作なども。

 惜しいかな、「BSフジLIVE プライムニュース」は、それが欠けているのではないか。

 事前の準備があれば、八木はひとりで、十分にトーク・ショーの司会はできる。

 NHK「クローズアップ現代」の国谷裕子には、「無知の知」がある。1993年以来、キャスターを続けている由縁であろう。7時のニュースに続く看板番組であるが、その隙はある。時間が30分間と短く、ゲストが早口になったり、番組の視点が単調すぎたりする。

 「クニヤ」を倒せ!

 CNNの名物司会者だった、ラリー・キングとはいわないが。いったんは引退した彼もインターネットテレビで復活している。 (敬称略)

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