2024年4月26日(金)

オモロイ社長、オモロイ会社

2020年9月9日

調整の時代から統合へ 複雑化、ブラックボックス化そこにメス

 川西さんが、経営者と意気投合し、実際に現場である総務・経理の社員さん達と面談すると、「うちの会社は複雑なんです。そんな簡単に御社へ業務移行できるはずがない」という発言が多いそうです。

 その場面に出会す度に、川西さんは「日本全国、ルールは共通なはずなのに、なぜか莫大な時間、労力を掛けて総務・経理の仕事をブラックボックス化している、どうでも良いディテールに拘っている現場の人たちが多い」と話します。特に豪州で会社事業を行っていることもあり、日本と豪州の違い、DX(デジタルトランスフォーメーション)化の遅れを明らかに感じています。

 ただ、日本の中小企業の総務経理のフルデジタル化、100%アウトソースを引き受けることは難しいとも話します。

 同社が接する中小企業の悩み事をいくつか抜粋してみると今の取り巻く環境が見えてきます。

  • 業務を担当している人の高齢化が進みこの先が心配。
  • 時世に合わせた経理の在り方を自分たちだけで構築することに限界を感じている。
  • クラウド勤怠等のIT商品を上手く導入できない・活用できていない。
  • 派遣社員の人件費の高騰化で費用対効果が悪くなってきた。
  • 給与計算や手続きを、よく間違える。または間違いにすら気づかない。
  • 会社の様々なルールを変えたいが、相談できる人が社内にいない。
  • 労務問題が心配だが、会社のどこに問題があるのかを、自分達では見つけられない。
  • 人事労務に詳しい事務員さんを採用したいが、人件費が高く、応募者数も少ない。
  • 既存の経理業務フローの簡便化・合理化したいが方法が分からない。
  • 経理業務を後任の方に1から引き継ぐことが大変で難しい。
  • 会計処理を任せた事務員さんのミスにより、税務調査で追徴課税された。
  • 事務員さんが作成した請求書や伝票の不備が原因で、取引先からクレームが来た。
  • 経営分析に必要なデータや資料が、事務員さんでは作成できない。
  • 単純作業にも関わらず、とにかく作業が遅く効率が悪い。

 社内の部署間での調整、勝手な個別事情のルール化、複雑化している、ブラックボックス化している実情を現場から詳細にヒアリング、棚卸しを実践し、まずは「やらないこと」を明確化、「やるべきこと」だけにフォーカスして、そこから業務の引き継ぎ、デモ・検証を行って業務の統合(簡略化)を開始していきます。

中小企業における総務経理人材に関わるコスト(同社HPより抜粋)


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