2024年4月26日(金)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2012年8月30日

 太陽光や風力などの再生可能エネルギーでつくった電気を法外な値段で買い取り、それを電力料金に上乗せすることで既に高いエネルギー費用をますます高くし、原子力という証明済みの安定電源を環境保護派による抵抗の手前、活用できずにいる日本と、シェールガスやオイルサンドの採掘の際に発生しうる環境汚染をとりあげて環境保護派が抵抗している米国は、同じ位相にあると言えるのかもしれません。合理的な判断が求められます。

 日米両国は、北米に豊富に存在するシェールガス、シェールオイル、オイルサンドといった有望な資源、さらには北極海海底の天然ガス等をも展望して、エネルギー戦略についても、よく擦り合わせて行く必要があります。また、日本は、資源の調達先として、カナダにももっと目を向けてしかるべきです。

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