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2021年7月23日

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東京オリンピックは23日の開会式を前に22日、サッカー男子の予選リーグが始まり、4会場で8試合があった。グループAの日本は無観客の東京スタジアム(東京都調布市)で南アフリカと対戦し、1-0で勝った。その他の7試合もすべて無観客だった。

南アフリカは選手2人、スタッフ1人が新型コロナウイルスに感染し、選手を含む18人が濃厚接触者に認定され試合開催が危ぶまれたが、予定どおり実施された。

試合の立ち上がりから主導権を握ったのは日本だった。選手全員で自陣を固める守備重視の南アフリカに対し、圧倒的にボールを支配して好機をうかがう。開始6分、ペナルティーエリアのすぐ外でフリーキックを得ると、MF久保建英が左足でゴールを狙う。このシュートは相手が作った壁に阻まれたが、さらに畳み掛ける。

13分、左サイドからのクロスが右サイドに流れ、MF田中碧がシュート。これはゴールキーパーにキャッチされ、この2分後に久保が放ったシュートも外からサイドネットをたたいた。

32分には、MF三好康児が左サイドから放ったシュートがゴールキーパーの好守にあう。34分にも、コーナーキックからの展開でFW林大地がネットを揺らすが、オフサイドの判定でゴールは認められず。前半終了間際に再び得たフリーキックのチャンスは、久保の左足のシュートがわずかにゴール右上に外れた。

南アフリカは前半、ゴール前に迫る場面はほとんどなく、シュートは1本にとどまった。

久保が決勝弾

後半に入っても日本がボールを保持し、南アフリカはほとんど自陣にとどまった。後半5分、MF堂安律とのワンツーパスから久保がシュートを放ち、ゴール右に外れる。同8分、林のワンタッチパスから堂安が右足でシュートを打つが、これはオフサイドの判定。同11分、センタリングに合わせた林の至近距離からシュートは、ゴールキーパーの正面を突いた。

南アフリカは攻め立てられながらも得点を許さなかったが、後半26分、ついに均衡が破れる。左サイドからのパスを収めた久保が、ワンタッチでスペースを作り出し、得意の左足でファーサイド(自身から遠いサイド)に低弾道の強いシュートを決めた。

南アフリカは後半30分過ぎから何回か攻め上がり、シュートにつなげる場面も。終了間際にはゴール前でフリーキックを得たが、枠を捉えることはできず、試合は1-0のまま終了した。

試合後のインタビューで久保は、「(何度かあったシュートチャンスを)決めきれず焦りもあったが、最後に決めるのは自分しかいないと思っていた。とてもうれしい。(決勝ゴールは)切り返してファーサイドにというイメージどおりだった」と喜びを語った。

主将の吉田麻也は、無観客試合について「やるべきことは変わらない。ルールに沿ってやるだけ。1億人が(中継)カメラの向こうで応援してくれていると信じている」と述べた。

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ニュージーランドが五輪初勝利

日本と同じグループAでは、メキシコが4-1でフランスに勝った。日本とメキシコは25日に埼玉スタジアム2002(さいたま市)で対戦する。

茨城カシマスタジアム(茨城県鹿嶋市)であったグループBの2試合は、ニュージランドが1-0で韓国に、ホンジュラスが同じく1-0でルーマニアに勝った。ニュージーランドは英プレミアリーグのバーンリーに在籍するクリス・ウッドが奪ったゴールを守りきり、五輪のサッカー男子で同国史上初勝利を挙げた。

グループCは札幌ドーム(札幌市)で2試合。優勝候補の一角のスペインはエジプトと0-0で引き分け、オーストラリアが2-0でアルゼンチンを下した。

横浜国際総合競技場(横浜市)が会場となったグループDの2試合は、コートジボワールが2-1でサウジアラビアに勝ち、前回のリオデジャネイロ五輪で優勝しているブラジルが4-2でドイツを破った。ブラジルは、英プレミアリーグのエバートンに所属し、年齢制限のないA代表でも主力のリシャルリソンが前半だけで3得点を決めるハットトリックの大活躍で2大会連続金メダルへ白星発進した。

サッカー男子は、16チームが4グループに分かれて予選リーグを戦い、各グループ上位2チームが準々決勝に勝ち上がる。

(英語関連記事 Richarlison inspires Brazil as Spain falter - Olympic football round-up

提供元:https://www.bbc.com/japanese/57934431

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