WEDGE REPORT

2012年12月20日

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 「シェールのおかけで、中東で死ぬアメリカの若者(兵士)は減るはずだ」

 アメリカが中東から手を引くことはないだろうが、関与の度合いを変えてくることもないとはいえない。アメリカは9・11以降、3兆ドルもの戦費を費やし、中東の安定を維持している。

ガソリン価格に含まれる
中東安定化のためのコスト

 シェールガスの経済効果について研究しているヒューストン大学エドワード・ハーズ教授によると、中東から1バレルの原油を輸入するのに50ドルのコストをアメリカ国民が負担している計算になるという。日本など、アメリカに中東の安定化を依存している国に対し、何らかの新たな負担や協力を求めてくる可能性がある。

 アメリカのシェールオイル・ガス生産がピークに達するのは、20年頃と予測される。それまでにどのような変化が起こるのか、現時点で見通すことはできない。

 「アメリカの不動産は上がる」

 「アメリカ株は絶対に買いだ」

 アメリカ国内ではこのような話をよく聞かされた。日本では感じることのできない好況がやってくる雰囲気が確かにアメリカにはある。そして、それを誰よりも待ち望んでいるのは、他ならぬアメリカ人だ。アメリカが復権したとき、日本は魅力的なパートナーであり続けることができるのだろうか。

[特集] シェールガス革命が世界にもたらす影響とは?

WEDGE1月号特集「シェール革命 アメリカの復権」
・ゴールドラッシュ再来 沸き返る北の町
・進むオイルシフト 増える天然ガス利用
・日本の皮算用とアメリカの思惑
・40年前から変わらぬ金川千尋の信念

◆WEDGE2013年1月号より

 

 

 

 

 

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