家族が変化するなかで
迫られる社会モデルの選択
日本では今や「サザエさん」のような大家族は絶滅寸前。カイシャの福利厚生も解体され、死別、離別、独身などで頼れる家族がない人も増えている。他者との関係性が薄まるなか、家族のスキマをどう補填するか。増税して政府に支援を求めるのか(「社民主義」)、各人の自助に任せるのか(「自由主義」)、再度家族や仲間との関係性を見詰め直すのか(「保守主義」の再興)が問われている。だが現実問題、自助や共助の動きは鈍い。いきおい政治や政府に対応が迫られ、借金でやりくりしてきたのが実態だ。
筆者はこの18年間、講演や面談の機会を利用して、さまざまな方に「どのモデルがよいか」を尋ね回ってきた。意見は実に区々(まちまち)だが、たとえば企業経営者は「自由主義」、専業主婦や学生は…………
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