コロナ禍も落ち着き、飲み会も再開されたが、皆さんの会社で会費集めはどうされているだろうか。割り勘や上司と若手との傾斜配分が普通だろうか。
ウェッジ商事もいつも予め会費を集めるのだが、宴もたけなわになると決まって「つまみと酒が足りない」との声が出る。最初は、追加徴収しようと幹事も頑張るが、「持ち合わせがない」「後にしてくれ」との声に押されてしまう。最近は店と交渉して、追加分はツケで飲むことを覚えてしまった。
そんなある日、行きつけの店のつまみの値段がえらく上がっていた。おい話が違うゾと思ったが仕方ない。最初は、ちびちび注文していたが、「ケチるな」「肴が足りない」「この際だ。思い切って頼もう」との大きな声が出る。ツケも相当かさんでいたが、今回もツケが利くと言う。これで安心。若い人はじゃんじゃん注文する。課長は「この勢いだと奢るのは厳しいな」と懐を気にしたが、追加分は割り勘だと一人合点する。若い人は「追加分は課長よろしく!」などと思っている。いや多くの者が「どうせツケなんだから気にしてもしょうがない。誰か払ってくれるさ」と高をくくっていたのが実態だ。
よく見ると周りのテーブルもツケで飲んでいる。店は大繁盛だが、ツケがこんなに増えて大丈夫なのだろうか?
これがリアルなこの国の一面だ。
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