技術継承に不可欠な「見える化」
自動車部品製造会社の挑戦
長い歳月を経て培われた技術だからこそ、継承にも時間と労力がかかる。それでもトップの大方針の下、現場と協力して暗黙知を「見える化」し、地道だが着実に技術継承を試みる企業がある。
自動車の内装・外装部品やエアバッグなどの安全部品を製造する日本プラスト(静岡県富士宮市)だ。同社の永野博久社長は「一口に『技術継承』といっても、業界にはさまざまな技術がある。他社と比較して当社が本当に守り抜くべき技術とは何か、これを徹底的に考えなければ生き残れないと感じていた。また、国際化や少子高齢化で製造業を取り巻く環境が変化する中で、自社の技術が本当に継承できているのかという不安があった」と話す。
こうした危機感から現場と連携した取り組みが始まる。同社はまず、……
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