2024年11月24日(日)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2013年5月1日

 むしろ、こんな常識的なことをわざわざ書く必要があるのだろうかと思わされるくらいですが、最近の中国内の一部の論評を読んでいると、中国側の思い上がりに対して、このような警告を発する必要を感じるということも理解できます。

 中国の、少なくとも一部の人々が、思い上がりで、強硬路線を突っ走っているのは事実のようです。

 たしかに、もし何かあった場合、アメリカの側に立っても、中国の側に立つ国は無いでしょう。北朝鮮が例外かもしれませんが、今や、それすらもはっきりしない状況にあります。

 ここで、思い出すのは、戦前の日本で稀なリベラルな軍事評論家水野広徳が、満州事変後の日本の軍国主義化の中にあって、昭和9年に日本の将来を憂いて予言した、次の歌です。

 戦はば、必ず四面楚歌の声

  三千年の歴史、哀れ 亡びむ

 日本の場合、悲しいことに、この予言の通りとなりました。

[特集] 中国経済の危うい実態

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