2022年9月27日(火)

BBC News

2022年9月19日

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アメリカのジョー・バイデン大統領は18日、中国からの「前例のない攻撃」があった場合、アメリカは台湾を守ると再び発言した。

米CBSのインタビューの中でバイデン氏は、この発言が米軍が台湾を守るという意味かと質問され、「そうだ」と答えた。

18日にこのインタビューが放映されると、ホワイトハウスはただちに、アメリカの外交方針は変わっていないと強調する声明を出した。

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アメリカ政府は常に、「戦略的あいまいさ」と呼ばれる方針をとってきた。これは台湾防衛を決定はしていないが、選択肢として除外しないという態度だ。

台湾は自治を主張するが、中国は台湾を自国から分離した省で、いずれは再び中央政府の支配下に置かれるべきだと考えている。アメリカは、この問題について長い綱渡りをしている状態だ。

中国政府のみ承認するという「一つの中国」政策を順守し、正式な国交は、台湾ではなく北京の中国政府と結んでいる。一方で、台湾とも「強固で非公式な」関係も維持。台湾に対し、自衛用の兵器を販売している。

バイデン氏はCBSとの60分にわたるインタビューでも、この点を強調。

「『一つの中国』政策があり、台湾は独立について自分たちで判断している。我々が動いているわけでも、台湾に独立を促しているわけでもない。台湾が決めることだ」と述べた。

バイデン氏は5月にも同様の発言をしており、台湾が攻撃されれば軍事的に介入すると述べた。ホワイトハウスはその直後、アメリカが長年の外交方針を変えるわけではないとフォローに回った。

ホワイトハウスは今回も、「大統領は今年、以前にも、東京で同様のことを述べている。またその際に、我々の台湾政策は変わっていないと明言した。それは今も変わらない」と、バイデン氏の発言とは矛盾するような声明を発表している。

しかし、バイデン氏が公の姿勢よりもさらに踏み込み、軍事行動の約束を示唆したのは、昨年10月と今年5月に加えて、過去1年間で3度目となる。

アメリカは先に、台湾に対し11億ドル(約1500億円)相当の武器を売却すると発表し、中国の反発を買っている。

米中関係は、今年8月にナンシー・ペロシ下院議長が台湾を訪問して以降、緊張が高まっている。バイデン大統領は当時、ペロシ氏の訪台は「良い考えではない」としていた。

中国はこれに対し、5日間にわたり台湾周辺で軍事演習を敢行した。アメリカは、中国が台湾を通過するミサイルを発射したと主張したが、中国はこれを認めていない。

台湾は、中国の発射したミサイルは大気圏の高い場所を飛んだため、脅威にはならなかったと述べている。

(英語記事 Biden again says US would defend Taiwan against China

提供元:https://www.bbc.com/japanese/62951398

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