2024年12月7日(土)

伝える力・伝わる仕組みできてますか?

2017年5月10日

 皆さんの会社では組織力を強化するためにどんな事をしていますか?

 初期段階のものも含めると膨大な課題がありますよね。理念・ビジョンの構築と浸透、社員教育、採用、目標設定、評価、指示系統の構築、制度やルールの仕組みづくり、職場環境の最適化、挙げていくと、きりがありません。

 弊社では組織診断という組織の健康状態を数値化する事業をおこなっており、様々な企業の組織を調査してきました。今回は、その経験とデータから推察される、組織力を作るための「社長のやること」ではなく、「社長のやってはいけないこと」に焦点を絞ってまとめてみました。これは、見落としがちなことですが、時にはクリティカルに組織へダメージを与えてしまいます。

(iStock)

やってはいけない掟1:社員の話を聞かない

 どれだけ真剣に社員の話が聞けているでしょうか? 当てはまることはないでしょうか?

 「社員と目を合わさず挨拶をしてしまっている」

 社長が社員と目を合わさずに挨拶をする会社の社員は、お客様と目を合わさず挨拶をしても仕方ありません。社長から目を合わせて挨拶をする積み重ねが、信頼関係を築くきっかけになります。社員を信頼しない社長は、社員からも信頼されません。

 「否定や反論で、社員の話を遮る」

 社員が話しているのに「いや、そうじゃなくて、こうだろう」と切り返すと、社員の意見はそこで終わります。傾聴の姿勢で「なるほど、そう思っているんだね」「その件は、この考え方で合っているかな?」と言い方を変えれば、社員は次回も役に立つ意見を持っていきたい気持ちになります。

 問題点を聞き、解決方法を聞かない

 「何が問題だったんだ!?」と聞かれ、その後、社員が解決の話に参加できない場合、
もう自分は必要とされていないと感じ、動けなくなります。「何が問題だったんだ!?」と聞かず、「君ならどうすればいいと思う?」「どうすれば解決するかな?」と、最初から解決についての話をすることで、次はさらに良い仕事をしようと思えます。

 どんなに忙しくても、どんなに大変でも、どんなに他のことが重要でも、社員の話を聞かない社長の話は、社員も聞いているフリをして聞かなくなっていきます。


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