2024年7月19日(金)

ベテラン経済記者の眼

2013年7月16日

ねじれ解消に注目

 今回の参院選は衆院と参院で与野党の議席数が逆転している「ねじれ」の解消が注目されており、各種調査ではそれは解消しそうな雰囲気だ。産経新聞の政治部長が7月5日付の朝刊で「ねじれが解消すれば、安倍晋三首相は政治的信念を貫きやすくなる。政権が政権らしい仕事を始めるという点で、今回の参院選は政権選択選挙と同じ意味がある」と指摘しているが、まさに同感だ。この主張に更に付け加えるとすれば、選挙後に日本がどんな進路を選択することになるのか、実際に秋以降の政策立案にはどのようにつながってゆくのか、などについて十分考えて選択をしないといけないということだろう。

 目下の経済状況は、日本、アメリカともに市場は一時の混乱から抜け出し、株価も上昇基調をたどっている。日本銀行が7月11日に発表した景気判断では2年3カ月ぶりに「回復」を明記した。選挙期間中のこうした発表は政権与党に有利に働くと指摘する向きもあるが、データを客観的に判断すると、実体経済は回復の方向にあるといえる。そこに投資や消費などが追いつき始めた状況だ。

 ただ日本をきちんと成長軌道に乗せ、財政赤字の解消などに結びつけてゆけるかは、今後の重要な問題だ。秋には消費税を来年4月に8%を引き上げるのかどうかを最終的に決断するタイミングも到来する。選挙戦ではそうした問題はきちんと議論されているのか。終盤の状況を最後まできちんと点検しなければいけないと思う。


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