2024年11月22日(金)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2013年9月10日

 上記の論説の中から、日本にとって参考にすべき意見があるかと探しましたが、どうも発見できません。

 例えば、護衛艦「いずも」のように戦前からの伝統ある艦名をつけてはいけないとなると、おそらく現存の自衛艦のほとんどがそれに該当するでしょう。

 何でも軍国主義復活に結び付けようという韓国のマスコミ操作に乗っているだけなのでしょう。「731」に至っては、よく気が付いたと言う他ありません。こうしてみると、恐るべきは、日本の右傾化ではなく、韓国のこじつけの方かもしれません。

 そして、上記論説の政策論である、日本は安全保障で米国に依存しているから不注意な言動が出来るのであって、自前で自国防衛をしなければならなくなれば、もっと言動に慎重になるだろうという論は、実体のない、倒錯した議論です。

 中国の戦略論から言えば、怖いのは、日本が防衛力を強化して、その結果東アジアにおける戦略バランスに、中国にとって不利な影響が出ることでしょう。右傾化の言動をやめさせるという目的のために、日本に、アメリカの庇護から離れて、自前の軍備を持たせるという発想は、中国からは出にくいものです。そうなりますと、韓国からの発想と推測されます。ラックマンの政策論は、おそらく、韓国の人々との会話から生まれたものなのでしょう。

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