7月29日にダンス教室で子供3人が刃物を持った人物に襲われ殺害された事件があった英イングランド北西部サウスポートで30日、暴動が発生した。
暴徒の集団は警察車両や救急車両に火をつけたほか、警官やモスク(イスラム教寺院)に向かって物を投げつけるなどした。警官に多数の負傷者が出ている。
暴動は、ソーシャルメディアに投稿された、事件とイスラム主義の関連を示唆する偽情報にあおられたものとみられている。
またマージーサイド警察によると、極右団体「イングランド防衛同盟(EDL)」の支持者たちが一連の暴力行為の背後にいるという。
アレックス・ゴス副本部長は「おぞましい」ことだと非難し、「マージーサイド地域に住んでいるわけでもなければ、マージーサイドの人たちを気にかけているわけでもない大勢」が関与したと述べた。
イヴェット・クーパー内相も、事件に関する偽情報について警告し、「警察が、悲嘆に暮れている地域社会を全く尊重しないならず者たちに暴力を受けたことは、本当に恐ろしいことだ」と述べた。
ダニエル・サンドフォード記者が報告する。