2024年5月21日(火)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2014年1月20日

 中国に対峙する形の日米同盟に加わるということは、中国を敵に回すことになるだけではなく、韓国が「嘗ての敵」と協力することを意味する。これを解決する唯一の方法は、米国がアジアから撤退すると脅すことであるが、このような極端なことを言う政治家は米国にはいない、と述べています。

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 論説で示されている、韓国の反日感情の理由の分析は、常識的であり、かつ、正確と言えるでしょう。ただ、発端はヘーゲル長官の日米同盟再確認であると言っていますが、韓国の反日感情はその前から存在しています。

 唯一の政策提言は、「米国はアジアから撤退するぞ」という脅しをかける以外にない」という結論です。それは、日米、日韓同盟がある限り日韓双方が安心して勝手なことが言えるのだから、という意味で、またヘーゲル訪日の直後であるだけに、日韓双方に呼びかけている形を取ってはいますが、実質は韓国に対して言っているという意味の方が強いと言えます。そして、その上で、米国の責任者はそんなことはしないだろうと言っているのですから、つまり、問題の解決方法は無い、と匙を投げていることになります。

 裏から言えば、米韓同盟とその後ろ盾となっている日米同盟が無くなったら韓国はどうなるのだ? と言って、韓国の反日を警めている論説であると言えます。

 筆者は現在韓国で教鞭をとっている学者であるから、このあたりが、発言のギリギリの限界でしょうが、今のところ手の打ちようがないという筆者の現状認識は、その通りと思います。日本としては、事態が変わるまで「静観」するのが正解でしょう。

[特集]今後の日韓関係を考える

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