イスラエル南部の都市ベエルシェバで6日、銃撃事件があり、女性警官1人が死亡、10人がけがを負った。現地当局が発表した。
当局などによると、事件は中央バスターミナルで発生。発砲した人物は、現場で治安部隊によって射殺された。警察は「テロ攻撃の疑い」があると説明した。
死亡した警官は、イスラエル国境警察のシラ・チャヤ・ススリク巡査部長(19)と特定された。
イスラエルの救急隊は、負傷者10人の治療に当たっているとし、何人かは銃撃による傷を受けているとした。負傷の状態は、1人が「中等度から重度」、4人が「中等度」だとした。
事件発生の直後、ミリ・レゲフ運輸相は、「テロリスト」の家族を国外に追放するよう主張。「イスラエル領内での攻撃を防ぐため、抑止を目的とした処罰を採用する時が来た」とソーシャルメディア「X」に書いた。
最大野党のヤイル・ラピド党首は「X」への投稿で、今回の事件を「深刻かつ卑劣」とし、「テロに対して厳しい対処が必要だ」と訴えた
イスラエルでは先週、テルアヴィヴ・ヤッファ地区で銃とナイフによる襲撃事件が発生。一般市民らへの発砲で7人が殺害された。
イスラエル当局は、同国南部がパレスチナのイスラム組織ハマスによって襲撃されてから7日で1年になるのを前に、国内全域で厳戒態勢を敷いているという。ハマスによる昨年の襲撃をきっかけに、ガザ地区で現在も続く戦争が始まった。
(英語記事 Policewoman killed and 10 injured in shooting in Israel)