世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2014年2月21日

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 OECD(経済協力開発機構)は、最近、ロシア経済の不安材料を列挙した。ロシアは、ほとんど全てを輸入している。ロシアは投資することが少なく、その資本は流出している。これは、国家権力を優先させ、汚職を許し、専制的国家装置に頼るプーチン体制の帰結である。総じて、ロシアは、その豊富な資源に関わらず、数値の上で、強力に成長する新興国にはなれないのである。

 この反面教師ロシアを、ウクライナのデモ参加者たちは拒否した。五輪中もデモは継続され、プーチンのロシアが海外を魅了することは殆どないのである。ロシアは、提案ではなく、反対することを知っている。それは、シリア政策にも表れている。ロシアは、シリア政府に無条件に軍事支援を行い、何を得るのだろうか。中東が不安定化すればスンニ派のジハードを活気づけ、コーカサス地方をも悩ますことになろう。

 ソチ五輪での選手の健闘を祈るが、プーチンが表彰台に上ることは考えたくない、と述べています。  

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 上記は、ソチ五輪開会式直後に掲載されたル・モンド紙の社説です。ロシア人はおもてなしに長けているなど、冒頭、ロシア人に対して好意的な文章で始まりますが、プーチン大統領に対しては、厳しい論調になっています。

 ソチ五輪開催の裏には、プーチンの強権的政治があると言い、ロシア経済の停滞も、プーチンの政策に原因があると述べています。

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