
韓国・南東部で21日に発生した山火事について、当局は30日、主な火災が完全に鎮圧されたと当局が発表した。死者は30人に上った。捜査当局は、火災を引き起こした疑いで男性(56)を調べている。
火災では、歴史的な寺院、住宅、工場など推定4000件の建造物が焼失した。韓国山林庁によると、4万8000ヘクタール以上が焼けたという。これは首都ソウルの面積の約8割に相当する。
死傷者の大半は60代と70代だった。
当局の調べを受けている男性の名前は明かされていないが、慶尚北道義城郡の丘にある一族の墓のそばで儀式を行っていたとされる。
男性は身柄を拘束されてはいない。現場の調査が終わり次第、事情聴取のため当局に呼ばれる見通し。男性は容疑を否認しているとされる。
捜査当局は、容疑者の娘からも話を聞いたとされる。娘は、父親が墓に垂れ下がった木の枝をライターで燃やそうとし、火災が起きたと話したとされる。
山火事について当局は、主な火災は鎮圧されたものの、小規模な火災が再燃し続けていると説明している。
警察、消防当局、森林管理当局による調べが近く実施される予定。
韓悳洙(ハン・ドクス)大統領代行は、火災で避難した人々に政府として経済支援を提供すると表明している。
(英語記事 Man tending grave probed for starting South Korea fires)