・月額課金(サブスクリプション)と再生回数に応じた分配
有料サービスの課金方法は、月額の定額(米国で約1000円〜英国で約1700円)です。無料サービスは広告収入ですが、いずれにしても、楽曲の再生回数に応じて、総収入から分配します。権利者にはSpotifyの収入の約2/3が支払われています。
売上げを再生回数で割るという公平な方法も支持された一因でしょう。
・Facebookとの蜜月・ソーシャル連携
世界一のコミュニケーションプラットフォーム、Facebookの幹部が「Facebookミュージックは、Spotifyだ」と発言して注目されたのは、3年ほど前のことです。資本関係はありませんが、属人的な関係が深く、サービスとしてもFacebookとの連動がスムーズに行われています。好きになったアーティストをボタン一つで、友人に伝えられます。造詣の深い著名人のプレイリストで、注目の楽曲を知ることができ、音楽との関わりが深くなっていきます。
新たなテクノロジーを活用
「ミュージックディスカバリー」
Spotifyをはじめとするクラウド型ストリーミングサービスが主流になってきた近年、「ミュージックディスカバリー」がキーワードになっています。テクノロジーを活用して、ユーザーと新たな楽曲やアーティストを結びつけることができるのはないかと、様々なトライアルが始まっています。
新しいテクノロジーを活用して、ユーザーの嗜好に合わせた楽曲を推奨する仕組みを作ることが、世界の音楽サービスの最大の関心事となっているのです。
iTunesの楽曲データベールCDDBなどを手がける世界一の音楽メタデータ企業、Gracenoteが、Gracenote Rhythmという新たなリコメンド機能の提供開始を発表しました。
日本でのサービス開始を記念したイベントでは、トークセッションも行われ、私がモデレーターを務めました。レポートはこちらです。
●Music Discoveryは新しいフェーズへ突入!Gracenote Rhythmの提供開始http://rdm.ne.jp/column/c/36112
この日のトークセッションでも、音楽配信の新たな主役「Spotify」の日本開始時期が、関心を集めていました。音楽シーン活性化のためにも、早期開始を期待したいところです。